いびきが気になる。家族から指摘される。自分ではわからないが、朝起きると喉が渇いている。こうした状態が続いているなら、枕の高さを見直す価値がある。
いびきの原因はさまざまだが、枕の高さが関係していることがある。高すぎる枕は頭を前に押し出し、気道を狭くする方向に働くことがある。気道が狭くなると空気の通り道が細くなり、いびきが出やすくなる。
この記事では、いびきが出やすい人が枕の高さを見直すべき理由と、見直すポイントを整理する。
高すぎる枕が気道を狭くする仕組み
仰向けで寝たとき、枕が高すぎると頭が前に押し出された状態になる。この姿勢はあごが胸に近づく方向に働き、首が前屈みになりやすい。首が前屈みになると気道が曲がり、空気の通り道が狭くなる。
気道が狭くなると、呼吸のたびに空気が通過する際に周囲の組織が振動しやすくなる。この振動がいびきの音として出る。高すぎる枕による首の前屈みは、いびきを出やすくする姿勢を作りやすい。
逆に枕が低すぎてあごが上がりすぎる姿勢も、気道に影響することがある。気道が最も開きやすい姿勢は、首が自然なカーブを保った状態だ。高すぎず低すぎない適切な高さが必要になる。
ストレートネックの人にいびきが出やすい理由
ストレートネックの人は頸椎のカーブが浅い。このため標準的な高さの枕でも高すぎることがある。高すぎる枕で首が前屈みになりやすいストレートネックの人は、気道が狭くなりやすい状態になることがある。
ストレートネックの人が一般的な高さの枕を使い続けていると、首が前に押し出された状態で毎晩睡眠をとることになる。この姿勢があごを引く方向に働き、気道を狭くしていびきが出やすくなることがある。
ストレートネックと診断されていて、いびきが出やすい人は、枕の高さが原因のひとつになっている可能性がある。後頭部を低めに設定することで、首の前屈みが改善されいびきが減るケースがある。
いびきと首こりが同時に出る人は枕を疑うべき
いびきと首こりが同時に出ている人は、枕の高さが原因になっている可能性が高い。高すぎる枕は首を前屈みにして気道を狭くするだけでなく、頸椎への負担を増やして首こりも引き起こしやすい。
いびきだけ・首こりだけという場合は別の原因が考えられるが、両方が同時に出ている場合は枕の高さが共通の原因になっていることが多い。どちらか一方を改善しようとしても、根本の枕の高さを見直さなければ両方が続きやすい。
いびきと首こりが同時に出ている人は、まず枕の後頭部の高さを下げてみることを試してほしい。高さを変えることでいびきと首こりの両方が改善するなら、枕が原因だった可能性が高い。
横向き寝でいびきを防ごうとする人への注意点
いびきを防ぐために横向きで寝るようにしている人がいる。横向き寝は気道が確保されやすく、いびきが減ることがある。しかし横向き寝で枕の高さが合っていないと、首が横に曲がった状態になりやすく首こりが悪化することがある。
横向き寝でいびきを防ぐなら、横向き時に肩から耳までの距離を埋める高さの枕が必要になる。この高さが足りないと、いびきは減っても首こりが出るというトレードオフが起きやすい。
仰向けと横向きの両方に対応できる枕であれば、いびき対策と首こり対策を同時に進めやすくなる。両サイドを高めに設定できる構造の枕が、横向き寝での首への負担を減らす条件になる。
枕の高さを見直すときの確認ポイント
いびきが気になる人が枕の高さを見直すとき、まず仰向けで寝た状態であごが胸に近づいていないかを確認したい。あごが引かれすぎている感覚があれば、枕が高すぎるサインだ。
次に横向きで寝たとき、首が横に曲がっていないかを確認する。首が横に落ちていれば枕が低すぎる。肩から耳までの距離が枕で埋まっているかどうかが基準になる。
後頭部・首元・両サイドをそれぞれ独立して調整できる枕であれば、仰向けと横向きの両方で気道が確保しやすい姿勢に設定しやすくなる。いびきが気になる人は、枕の高さ調整から始めてほしい。
まとめ
いびきが出やすい人は枕の高さが原因になっている可能性がある。高すぎる枕は首を前屈みにして気道を狭くし、いびきを悪化させやすい。ストレートネックの人は標準的な高さの枕でも高すぎることがあるため、後頭部を低めに設定することが基本になる。
いびきと首こりが同時に出ている人は枕の高さが共通の原因になっていることが多い。後頭部・首元・両サイドをそれぞれ独立して調整できる構造の枕で、気道が確保しやすい姿勢に設定してほしい。



