「普通の高さ」と感じていても合わない?300人調査で見えた枕の思い込み

普通の高さだと思っている枕が合わない原因を300人調査から解説する記事用アイキャッチ 合わない枕

枕の高さについて聞かれると、「高い」「低い」よりも「普通」と答える人は多いかもしれません。
実際、今回300人に行ったアンケートでも、今使っている枕の高さとして最も多かったのは「普通」138人、全体の46.0%でした。
約半数が、自分の枕を普通の高さだと感じています。

ですが、その一方で、枕で一番困っていること1位は「高さが合わない」104人(34.7%)でした。
この2つを並べて見ると、少し不思議です。
普通の高さだと思っている人が多いのに、高さが合わない悩みも最も多い。
今回は、このズレがどこから生まれるのかを整理します。

300人調査では「普通の高さ」が最多46.0%

今回のアンケートで、今使っている枕の高さとして最も多かったのは「普通」138人(46.0%)でした。
続いて「低い」83人(27.7%)、「やや高い」66人(22.0%)、「わからない」10人(3.3%)、「高い」3人(1.0%)という結果でした。
多くの人は、自分の枕を極端ではない高さだと感じています。

この結果だけを見ると、大きな高さトラブルは少ないようにも見えます。
ですが、実際には別の設問で「高さが合わない」が悩みの1位になっています。
ここに、枕選びの思い込みが隠れていると考えられます。

「普通」と「自分に合っている」は同じではない

枕の高さを「普通」と感じることと、自分に合っていることは同じではありません。
見た目が普通でも、使う人にとっては高すぎることも低すぎることもあります。
とくに枕は、店で見た印象や手で押した感触だけでは、本当に合うかがわかりにくい寝具です。

しかも、違和感が大きすぎると「高い」「低い」と自覚しやすいですが、微妙なズレは「普通だけど何か合わない」と感じやすくなります。
この中途半端な状態こそ、枕難民が長引きやすい原因です。
極端ではないからこそ、原因に気づきにくくなります。

実際の悩み1位は「高さが合わない」34.7%

今回の調査で、枕で一番困っていることとして最も多かったのは「高さが合わない」104人(34.7%)でした。
肩こり81人(27.0%)、首が痛い45人(15.0%)よりも前に、高さの問題が出ています。
つまり、普通だと思っていても、実際には高さのズレを感じている人がかなり多いということです。

この結果を見ると、多くの人は「普通かどうか」で枕を見ていても、「合っているかどうか」では見切れていないと考えやすいです。
高さの問題は、極端な高低だけではなく、少しのズレとして表れやすいからです。
そこが見落とされると、違和感が慢性化しやすくなります。

後頭部と首をひとつの高さで考えるとズレやすい

なぜ「普通の高さ」でも合わないのか。
大きな理由のひとつが、後頭部と首を同じ高さで考えてしまうことです。
ですが、後頭部と首では必要な支え方が同じではありません。

後頭部は低めでも収まりやすい一方で、首まわりには少し支えが欲しいことがあります。
ここを分けずに全体で「普通の高さ」と見てしまうと、どこかは合っても、どこかでズレが残りやすくなります。
これが「普通だけど、しっくりこない」を生みやすくします。

ストレートネック傾向がある人は「普通」が高すぎることもある

とくにストレートネック傾向がある方は、首が前に出やすいため、一般的には普通とされる高さでも高すぎることがあります。
首を支えたい気持ちから少し高さが欲しくなりますが、首を支えることと、高く持ち上げることは別です。
この違いを見落とすと、普通の範囲のつもりでも首の角度がきつくなることがあります。

後頭部は高さ2cmあれば十分という考え方があるのも、むやみに高くしない方がいい場面があるからです。
そのため、普通かどうかではなく、自分の首や後頭部が無理なく収まっているかで見ることが大切です。
「普通の高さ」という言葉は便利ですが、枕選びでは意外とあてにならないことがあります。

朝の肩こりや首の違和感は「普通の高さ」の思い込みを崩すサイン

今回のアンケートでは、朝起きたときの症状として「肩がこる」94人(31.3%)、「首が痛い」56人(18.7%)という結果も出ています。
もし枕が本当に合っているなら、こうした不快感はもう少し少なくてもよさそうです。
つまり、普通だと思っている高さが、実際には体に合っていないことがあります。

理想の枕1位が「ぐっすり眠れる」119人(39.7%)だったのも、その表れです。
多くの人は、普通の高さの枕ではなく、自分に合っていて朝まで落ち着いて使える枕を求めています。
見た目の普通さより、使ったあとの感覚で判断した方が失敗しにくくなります。

枕選びで大事なのは「普通」ではなく「自分に合っているか」

300人調査では、今使っている枕の高さで最多が「普通」46.0%、悩み1位が「高さが合わない」34.7%でした。
この2つが同時に出ているのは、多くの人が「普通の高さ」という言葉に安心しながらも、実際には合っていないことを示しています。
枕選びでは、普通という基準は思っているほど頼れません。

大切なのは、高いか低いかの一般論より、後頭部と首を分けて見られているか、自分にとって無理のない高さかどうかです。
普通に見える枕でも合わないことはあります。
この前提を持つだけでも、枕選びの迷い方はかなり変わってきそうです。