枕が合わない気がする。
でも、高いのか低いのかはよくわからない。
そう感じたことがある方は少なくありません。
今回300人に行ったアンケートでは、今使っている枕の高さについて「わからない」と答えた人は10人、全体の3.3%でした。
数字だけを見ると少なく見えますが、この答えはかなり重要です。
なぜなら、枕の高さは自分で判断しにくい寝具だからです。
今回はこの結果をもとに、なぜ枕の高さはわかりにくいのか、そして判断しにくいまま使うと何が起こりやすいのかを整理します。
300人調査で「わからない」は3.3%だった
今回のアンケートで、今使っている枕の高さとして最も多かったのは「普通」138人(46.0%)でした。
続いて「低い」83人(27.7%)、「やや高い」66人(22.0%)、「わからない」10人(3.3%)、「高い」3人(1.0%)という結果でした。
この中で「わからない」は少数派です。
ただ、この3.3%は軽く見ない方がいい数字です。
枕は見た目だけで高さを判断しにくく、実際に寝たときの首や後頭部の収まり方まで含めて考えないと、本当に合っているかがわかりにくいからです。
はっきり「高い」「低い」と言い切れない人がいるのは、むしろ自然なことでもあります。
枕の高さは見た目と体感が一致しにくい
枕の高さは、数字や見た目だけでは判断しきれません。
同じくらいの厚みに見えても、素材の沈み込み方で体感は変わります。
さらに、頭を乗せたときの後頭部の位置、首の支え方、横向きになったときの肩とのバランスでも感じ方は変わります。
そのため、「見た感じは普通」「店で試した感じも悪くない」という枕でも、自宅で朝まで使うと違和感が出ることがあります。
枕の高さがわかりにくいのは、このように見た目と体感がずれやすいからです。
自分で判断しづらいまま使い続ける人が出やすいのも無理はありません。
実際の悩み1位は「高さが合わない」34.7%だった
今回のアンケートで、枕で一番困っていることとして最も多かったのは「高さが合わない」104人(34.7%)でした。
肩こり81人(27.0%)、首が痛い45人(15.0%)、寝返りしにくい17人(5.7%)よりも前に、高さの問題が出ています。
つまり、多くの人が高さで困っている一方で、その高さを自分で正確に判断するのは簡単ではないということです。
ここが枕選びの難しいところです。
違和感はある。
でも高いのか低いのかは断言しにくい。
この状態だと、買い替えてもまた何となく合わないを繰り返しやすくなります。
枕難民が終わりにくい背景には、この判断のしにくさもあります。
「普通」と答えていても本当に合っているとは限らない
今回の調査では、「普通」と答えた人が46.0%で最多でした。
ですが、だからといって半数近くが問題なく合っているとは限りません。
実際には、悩み1位が「高さが合わない」34.7%です。
普通だと思っていても、自分には少し高い、少し低いということは十分あり得ます。
枕は極端に高すぎる、低すぎる場合は気づきやすいです。
一方で、少しのズレは「普通だけど何か違う」という形で出やすくなります。
これが、高さの判断をさらに難しくしています。
普通と感じることと、合っていることは同じではありません。
後頭部と首を同じ高さで考えると判断しにくくなる
枕の高さがわかりにくい大きな理由のひとつが、後頭部と首をひとつの高さで考えてしまうことです。
ですが、後頭部と首では必要な支え方が同じではありません。
後頭部は低めでも収まりやすい一方で、首まわりには少し支えが欲しいことがあります。
ここを分けて考えないと、後頭部は悪くなくても首が物足りない、首は支えられていても後頭部が高い、といったズレが起きやすくなります。
この状態では、枕全体を見て高いか低いかを判断しようとしても答えが出しにくくなります。
枕の高さを自分で判断しにくいのは、場所ごとの役割が違うからでもあります。
ストレートネック傾向がある人は“普通”でも高く感じにくいことがある
とくにストレートネック傾向がある方は、首が前に出やすいため、高すぎる枕が合わないことがあります。
ただし、その高さは見た目で明らかに高いとは限りません。
本人にとって少し高いだけでも、首まわりが休まりにくくなることがあります。
首を支えることと、高く持ち上げることは同じではありません。
後頭部は高さ2cmあれば十分という考え方もあります。
そのため、一般的に普通とされる高さでも、自分には高すぎることがあります。
ここが、ストレートネック傾向がある人ほど枕の高さを判断しにくい理由のひとつです。
朝の肩こりや首の違和感があるなら「判断できないまま使う」のは危険
今回のアンケートでは、朝起きたときの症状として「肩がこる」94人(31.3%)、「だるい」57人(19.0%)、「首が痛い」56人(18.7%)という結果が出ています。
もし朝の不調があるなら、枕の高さをよくわからないまま使い続けるのは避けたいところです。
判断できないまま放置すると、原因が枕にあることに気づきにくくなります。
朝の不調は、極端な失敗だけで起きるわけではありません。
少し高い、少し低い、支えたい場所がずれている。
そうした小さな違いの積み重ねでも起こります。
だからこそ、「わからない」はそのままにしない方がいいです。
枕の高さは“自分でわかるもの”と思わない方がいい
300人調査で「わからない」は3.3%でした。
数字としては少なく見えても、枕の高さを判断する難しさそのものをよく表している答えです。
実際には「普通」と答えていても合っていない人や、「高い」「低い」と断言できないまま不調を感じている人はもっと多いと考えられます。
大切なのは、枕の高さを感覚だけで決めつけないことです。
後頭部と首を分けて考えること。
普通そうに見えても、自分にはずれていることがあると知っておくこと。
その視点を持つだけでも、枕選びの失敗はかなり減らしやすくなります。



