9割が枕に悩み、9割が買い替え経験あり|それでも枕難民が終わらない理由

枕に悩む人と買い替え経験者がともに9割いた原因を解説する記事用アイキャッチ 枕難民

枕が合わないと感じたとき、多くの人はまず買い替えを考えます。
今の枕がダメなら、次の枕に変えれば解決する。
そう考えるのは自然な流れです。

ですが、今回300人に行ったアンケートでは、枕の悩みはかなり根深いことが見えてきました。
「枕で悩んだことがある」と答えた人は270人で全体の90.0%。
さらに「枕を買い替えたことがある」も270人で、こちらも90.0%でした。

悩んでいる人が多いだけでなく、実際に行動している人も多い。
それでも枕難民が減らないのはなぜなのか。
今回は、この結果をもとに、買い替えても解決しにくい理由を整理します。

9割が悩み、9割が買い替えているという現実

今回のアンケートでまず目を引くのは、悩みと買い替えの数字がどちらも9割だったことです。
枕で悩んだことがある人は270人(90.0%)。
枕を買い替えたことがある人も270人(90.0%)でした。

この結果から見えてくるのは、枕の悩みが一部の人だけの話ではないということです。
さらに、困っているだけで終わらず、かなり多くの人が実際に買い替えまでしていることもわかります。
それでも同じ悩みが繰り返されるなら、問題は枕の数ではなく、選び方の方にある可能性が高いです。

買い替えても終わらないのは「選ぶ基準」が曖昧だから

枕を変えても解決しない人が多い理由のひとつは、選ぶ基準がはっきりしていないことです。
何となく良さそう。
有名だから安心。
やわらかくて寝心地が良さそう。
こうした印象で選ぶと、その場では納得しても、朝まで使ったときのズレが残りやすくなります。

実際、今回の調査では枕を選ぶときに最も重視することとして「高さ」96人(32.0%)、「硬さ」92人(30.7%)が上位でした。
多くの人が高さや硬さを気にしている一方で、その見方が整理されていないまま選んでいる可能性があります。
だから買い替えても、また別の違和感が出やすくなります。

一番多い悩みが「高さが合わない」なのは象徴的

枕で一番困っていることとして最も多かったのは、「高さが合わない」104人(34.7%)でした。
肩こり81人(27.0%)、首が痛い45人(15.0%)よりも、高さの問題が先に出ています。
これはかなり重要な結果です。

首や肩の不快感は結果として出ている症状ですが、その前に多くの人が高さのズレを感じていることになります。
つまり、合わない枕の中心には高さの問題があり、その先に首こりや肩こりが出ていると考えやすいです。
枕難民が終わらないのは、症状だけを見て、根本の高さの考え方を見直せていないからかもしれません。

タオル調整が多いのは、高さに迷っている人が多い証拠

枕が合わないときにどうしたかという質問では、「タオルで調整した」99人(33.0%)が最も多く、「買い替えた」92人(30.7%)が続きました。
この結果からも、多くの人が高さに違和感を持ちながら、自分なりに調整しようとしていることがわかります。
つまり、買い替えだけでなく、その前に微調整の必要も感じているということです。

ただ、ここで大事なのは、単純に高くするか低くするかだけでは整理しきれないことです。
後頭部と首では必要な支え方が違います。
首を支えることと、高く持ち上げることも同じではありません。
この違いを分けて考えないと、調整しても買い替えても、またズレが残りやすくなります。

朝の不調が残る人が多いのも枕難民が終わらない理由

朝起きたときの症状として最も多かったのは「肩がこる」94人(31.3%)でした。
次いで「だるい」57人(19.0%)、「首が痛い」56人(18.7%)という結果でした。
寝るための枕なのに、朝に不快感が残っている人が多いことがわかります。

さらに、理想の枕として最も多かったのは「ぐっすり眠れる」119人(39.7%)でした。
肩こりが減る、首が楽という答えも多かったですが、その前に求められているのは睡眠そのものの満足感です。
今の枕に悩み、買い替えまでしているのに、眠れた感じが得られていない。
この積み重ねが、枕難民という状態を長引かせていると考えられます。

枕難民が終わらないのは「買う回数」ではなく「見直す視点」の問題

今回の300人調査から見えてきたのは、枕の悩みはかなり広く存在し、多くの人がすでに買い替えまで経験しているという現実です。
それでも解決しないのは、単に回数が足りないからではありません。
見るべきポイントが整理されていないまま選んでいるからです。

とくにストレートネック傾向がある方は、首が前に出やすいため、高すぎる枕が合わないことがあります。
だからこそ、ただ高い低いで考えるのではなく、低めを基準にしながら、後頭部と首を分けて見ていく視点が大切になります。
枕難民を終わらせるには、新しい枕を探し続けることより、選ぶ基準そのものを見直すことの方が先かもしれません。