枕の悩みというと、首こりや肩こりを思い浮かべる方が多いかもしれません。
ですが、今回300人に行ったアンケートでは、もっと手前の問題がはっきり出ました。
それが「高さが合わない」という悩みです。
実際に、枕で一番困っていることとして最も多かったのは「高さが合わない」で104人、全体の34.7%でした。
首が痛いよりも、寝返りしにくいよりも先に、高さのズレがいちばん強く意識されているという結果です。
枕難民が減らないのは、ここが根本にあるからかもしれません。
今回は、このアンケート結果をもとに、なぜ枕の高さがここまで大きな悩みになるのかを整理します。
300人調査で最も多かった枕の悩みは「高さが合わない」だった
今回のアンケートでは、枕で一番困っていることとして以下の結果が出ました。
1位は「高さが合わない」104人(34.7%)。
2位は「肩こり」81人(27.0%)。
3位は「首が痛い」45人(15.0%)でした。
この順番はかなり重要です。
首こりや肩こりは結果として出ている症状ですが、その前段階で多くの人が「高さの違和感」を感じていることになります。
つまり、高さのズレが土台にあり、その先に朝の不快感や不調が出ている可能性が高いということです。
そもそも枕の悩みを持つ人が圧倒的に多い
今回の調査では、「枕で悩んだことがある」と答えた人は270人で、全体の90.0%にのぼりました。
さらに、「枕を買い替えたことがある」も270人で、こちらも90.0%でした。
悩みがあるから買い替える。けれど解決しない。
この流れがすでに多くの人の中で起きています。
しかも、枕が合わないときの対処法としては、「タオルで調整した」99人(33.0%)、「買い替えた」92人(30.7%)が上位でした。
高さに違和感があると、多くの人はまず自分で微調整するか、新しい枕に替えるかで対応しています。
それでも悩みがなくならないのは、単純に高い低いだけで見てしまい、本質的なズレが残っているからです。
高さの問題は「高いか低いか」だけでは片づかない
枕の高さというと、高すぎるか低すぎるかの話になりがちです。
ですが、実際にはそこまで単純ではありません。
後頭部と首では、必要な支え方が同じではないからです。
後頭部は低めでも収まりやすい一方で、首まわりには少し支えが欲しいことがあります。
逆に、首を支えたいからといって全体を高くしてしまうと、後頭部まで持ち上がり、首の角度がきつくなりやすくなります。
首を支えることと、高く持ち上げることは同じではありません。
とくにストレートネック傾向がある方は、もともと首が前に出やすいため、高すぎる枕が合わないことがあります。
そのため、枕全体を一気に高くする考え方より、低めを基準にしながら、必要な部分だけ細かく見ていく考え方の方が合いやすいことがあります。
朝の不調にも高さのズレはつながっている
今回のアンケートでは、朝起きたときの症状として最も多かったのは「肩がこる」94人(31.3%)でした。
次いで「だるい」57人(19.0%)、「首が痛い」56人(18.7%)という結果でした。
高さが合わないという違和感が、そのまま朝の不快感につながっている人は少なくありません。
また、理想の枕として最も多かったのは「ぐっすり眠れる」119人(39.7%)でした。
肩こりが減る、首が楽という答えも多かったですが、その前に多くの人は「ちゃんと眠れた感じ」を求めています。
高さのズレは、首や肩だけでなく、眠り全体の満足感にも影響しやすい問題だと考えられます。
枕選びで最初に見るべきなのは高さの考え方
今回の調査で最も多かった悩みが「高さが合わない」だったことは、枕選びの入口を見直す必要があることを示しています。
素材や価格も大事ですが、その前に高さの考え方がズレていると、何を選んでもしっくりこない状態になりやすいです。
大切なのは、ただ高い低いで決めることではありません。
後頭部と首を分けて考えること。
高すぎる枕が合わない人がいること。
そして、低めを基準にしながら必要な部分を細かく調整できる発想を持つことです。
枕難民が減らないのは、良い枕がないからではなく、高さの見方が曖昧なまま選ばれているからかもしれません。
今回の300人調査は、その現実をかなりはっきり示している結果だといえそうです。



