枕選びで人気が高い素材といえば、まず低反発を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際に今回300人に行ったアンケートでも、今使っている枕の種類で最も多かったのは「低反発」109人、全体の36.3%でした。
かなり多くの人が低反発枕を選んでいることがわかります。
ですが、その一方で「枕で悩んだことがある」と答えた人は270人で90.0%でした。
つまり、人気の素材を使っていても、枕の悩みそのものはなくなっていないということです。
今回はこの結果をもとに、なぜ低反発が多いのに枕の悩みが減らないのかを整理します。
300人調査で最も多かったのは低反発枕36.3%
今回のアンケートで、今使っている枕の種類として最も多かったのは低反発枕でした。
109人、全体の36.3%です。
2位以下は「特にこだわっていない」34人(11.3%)、「ポリエステル枕」26人(8.7%)、「パイプ枕」25人(8.3%)と続き、低反発がかなり多いことがわかります。
この数字だけを見ると、低反発は多くの人に選ばれている人気素材だと言えます。
やわらかさや包まれるような感触は、寝た瞬間の印象としても好まれやすいです。
だからこそ、枕を選ぶときに低反発へ流れやすい人は多いのでしょう。
人気の素材でも悩みはなくなっていない
一方で、今回の調査では「枕で悩んだことがある」人が270人(90.0%)いました。
さらに「枕を買い替えたことがある」人も270人(90.0%)でした。
人気の素材が広く使われているのに、多くの人が悩み、買い替えまでしているという現実があります。
ここから見えてくるのは、素材の人気と、実際に合うかどうかは別だということです。
低反発が悪いという話ではありません。
ただ、人気があることと、自分に合っていることは同じではないということです。
最も多かった悩みは素材ではなく「高さが合わない」34.7%
今回のアンケートで、枕で一番困っていることとして最も多かったのは「高さが合わない」104人(34.7%)でした。
次いで「肩こり」81人(27.0%)、「首が痛い」45人(15.0%)という結果でした。
ここで重要なのは、悩みの中心が素材そのものではなく、高さのズレとして出ていることです。
つまり、低反発を選んでいるかどうかより先に、多くの人は高さが合っていないことに困っています。
素材選びばかりに意識が向くと、この高さの問題を見落としやすくなります。
その結果、人気素材を選んでも悩みが残りやすくなります。
低反発は「寝た瞬間の気持ちよさ」と「朝までの安定感」がズレることがある
低反発枕は、寝た瞬間にやわらかく受け止めてくれる感触があり、第一印象は良くなりやすいです。
ですが、枕は数分の感触だけでなく、朝まで使ったときにどう感じるかが大切です。
その場では気持ちよくても、長時間使うと違和感が出ることがあります。
とくに、頭の位置が沈み込みによって変わりやすいと、首の角度も安定しにくくなることがあります。
合う人には合いますが、合わない人にとっては、寝返りのしにくさや首まわりの違和感につながることもあります。
人気素材であっても、万人に同じように合うわけではありません。
ストレートネック傾向がある人は「やわらかさ」だけで選ばない方がいい
とくにストレートネック傾向がある方は、首が前に出やすいため、枕の高さや頭の位置の変化に影響を受けやすいです。
このとき、やわらかく沈む感触が気持ちよくても、首が無理なく収まるとは限りません。
首を支えることと、高く持ち上げることは同じではないからです。
後頭部は高さ2cmあれば十分という考え方もあります。
そのため、素材の好みだけで選ぶより、まずは高すぎないこと、後頭部と首を分けて考えることの方が大切になることがあります。
低反発かどうかだけで決めると、本質的なズレを見逃しやすくなります。
理想の枕1位は「ぐっすり眠れる」39.7%
今回の調査では、理想の枕として最も多かったのは「ぐっすり眠れる」119人(39.7%)でした。
「肩こりが減る」84人(28.0%)、「首が楽」84人(28.0%)も多かったですが、まず求められているのは睡眠全体の満足感です。
これは素材の人気だけでは届かない部分です。
やわらかい、気持ちいい、人気がある。
それだけではなく、朝まで落ち着いて眠れたかどうかが最終的な評価になります。
低反発が多く使われていても悩みが減らないのは、ここに理由があると考えやすいです。
人気素材を選ぶことと、自分に合う枕を選ぶことは別
300人調査で低反発が36.3%と最多だった一方で、枕の悩み経験は90.0%にのぼりました。
この結果は、人気素材を使うことと、悩みなく眠れることが同じではないと示しています。
大切なのは、素材の名前よりも、自分にとって高さが合っているか、首や後頭部の支え方にズレがないかを見ることです。
低反発が合う人もいますが、人気だからという理由だけで選ぶと失敗しやすくなります。
枕選びでは、素材の印象より先に、高さや支え方を整理して考えることが、遠回りに見えて失敗を減らしやすい方法だと言えそうです。



