枕を買う前に試し寝ができる店舗が増えています。
実際に横になって確かめられるのは心強いですが、試し寝で合うと感じた枕が、自宅で使い続けると合わないことがあります。
試し寝には、気づきにくい落とし穴がいくつかあるからです。
枕難民になりやすい人の中には、試し寝を繰り返しても合う枕を見つけられないという人も少なくありません。
今回は、試し寝で失敗しやすい理由とあらかじめ知っておくべきポイントを整理します。
試し寝が短時間すぎると合否の判断ができない
店舗での試し寝は、多くの場合数分程度で終わることがあります。
ですが、枕の合う・合わないは数分では判断しにくいことがあります。
短時間では首や肩への負担が出る前に終わってしまうため、その場では違和感を感じにくいことがあります。
枕が合わないことで出る首の痛みや肩こりは、同じ姿勢を長時間続けた後に出やすいことが多いです。
数分の試し寝ではこの時間的な負担を再現できないため、合うかどうかの判断が難しくなります。
試し寝で気持ちいいと感じても、一晩使った後の状態で判断する必要があります。
試し寝の姿勢が普段の寝姿勢と違うことがある
店舗で試し寝をするとき、意識的に仰向けで寝ることが多いです。
ですが普段は横向きで寝ていたり、寝ている間に何度も姿勢が変わったりすることがあります。
試し寝で確認した姿勢と実際の寝姿勢が違うと、自宅で使ったときに合わないことがあります。
とくに横向きで寝ることが多い人が仰向けだけで試し寝をすると、横向きのときの高さのズレを見落としやすくなります。
試し寝では、普段自分がよく取る姿勢で確認することが大切です。
仰向けと横向きの両方で試してみることで、より実際の睡眠に近い判断ができます。
マットレスの違いで枕の合い方が変わる
試し寝で使うマットレスと、自宅のマットレスが異なる場合があります。
マットレスの硬さや沈み込みによって、枕に必要な高さが変わることがあります。
柔らかいマットレスでは肩が沈み込む分、枕の高さが少なくて済むことがあります。
逆に硬いマットレスでは肩が沈み込まないため、横向きで寝るときに枕の高さがより必要になることがあります。
店舗のマットレスで合うと感じた高さが、自宅のマットレスでは高すぎたり低すぎたりすることがあります。
試し寝の結果を参考にしながらも、自宅のマットレスとの相性を確認する余地を残しておくことが大切です。
試し寝では緊張して本来の寝方にならないことがある
店舗で横になるとき、無意識に緊張して体が強張ることがあります。
緊張した状態では、普段の寝ているときとは筋肉の使い方が変わりやすいです。
そのため、試し寝のときに感じた感覚が、リラックスして寝たときと異なることがあります。
また、試し寝では「合うかどうか確認しなければ」という意識が働きやすく、細かい違和感を見落としやすくなることがあります。
その場の感触だけで判断せず、返品・交換が可能かどうかを確認したうえで購入することが、失敗を減らすためのひとつの方法です。
試し寝で確認すべきポイント
試し寝をする際には、いくつかのポイントを意識して確認すると判断しやすくなります。
仰向けで寝たときに頭が前に出ていないか、首が自然な位置に収まっているかを確認します。
あごが引かれすぎていたり、首が詰まる感じがしたりする場合は高すぎる可能性があります。
次に横向きで寝たときの頭の位置も確認します。
頭が下がりすぎていたり、首が横に大きく曲がっていたりする場合は高さが合っていないことがあります。
後頭部と首元それぞれの当たり方も確認できると、より合否の判断がしやすくなります。
まとめ:試し寝は参考にしながらも一晩で判断したい
試し寝は枕選びの参考になりますが、数分の確認だけでは合否の判断が難しいことがあります。
短時間・店舗のマットレス・緊張した状態という条件が重なることで、実際の睡眠とズレが生じやすくなります。
試し寝では仰向けと横向きの両方を確認しながら、返品・交換ができる条件で購入することが失敗を減らすポイントです。
枕は一晩使った後の首や肩の状態で合否を判断することが大切です。
試し寝の感触だけでなく、実際に使い続けたときの変化を見ながら調整できる枕を選ぶと、枕難民から抜け出しやすくなります。



